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おばん魔女のクッキ-。

「僕はハウスの前からこの汽車に乗ったんだ。」


「ぶどう畑の横のハウスかい?」


「おばさん知っているの?」


「あ~ぁ。良く知っているとも。」


「僕はそのハウスに泊ったんだ。」


「そうかい。」


「あのハウスにお客なんて珍しいね。」


「道に迷ったんだ。」

「そうかい。」


「あのあたりは夜になると風が強くなり」


「道に迷いこんだら戻れなくなるだよ。」


「あんたは運がいいね。」


「あのハウスの住人は100年前に引っ越しして来たんだよ。」



「彼女の母親は賢くて美人だったね。」


「おばさん知っているの?」

「このあたりじゃ~。」


「彼女の母親を知らない者はいないね。」



「へぇ~。」


少年は窓の外を見る。


目の前に海が見える。


遠くに島が見える。


「彼女の母親は魔女界の女王と言われ」


「賢くて美人で誰もが憧れ]


「薬草の知識は誰よりも優れていたんだよ」


「ある時...。]


「若返りの薬草を見つけ出し」



「永遠に生きる命の薬を生みだしたのさ」


「だが...。」


「それを妬み、陥れようとたくらんだある魔女が」


「そのレシピを盗もうとした。」


「それで...?」


「魔女の戦いが始まったんだよ。」



「どうしたの?」

「戦いに勝ったが。]


「どこかへ行ってしまったと聞いたが...。」


「その後彼女を見た者はいないんだよ。」


「あのハウスに住む彼女の娘は母親に良く似て賢くて」



「薬草の知識は母親ゆずりだね。」



老女はカパンを開ける。


カパンの中から紙包を取りだす。


「あんた食べるかい?」


「あたしが今朝焼いたクッキ-だよ。」



紙包を開きテ-ブルの上に置く。



少年はクッキ-を一つ手に取り口に入れる。



「おいしいだろう?」


老女が顔を少年に近づけギョロとした目でみつめる。



「あんたいい目をしているね~。」


老女が顔を離し窓の外を見る。


「そろそろ駅に着く頃だね」


「あんたこの汽車の終着駅を知っているかい?」



「どこ?」


「夢の駅だよ。」



「その駅に降りると...。」


「夢を叶えるハウスがあると聞いたが?」



「あたしはまだ一度も行ったことはないがね..。」



汽車がトンネルに入る。


まじょ まじょ~。





ワンクリックをどうぞ

TOMIKO NAKAGAWA








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